トラブル対策と注意事項

韓国はアジアの中でも治安が良い国のひとつとされていますが、旅行にトラブルはつきものです。いざというときに慌てないよう、対策を確認しておきましょう。

病気にかかった

症状が軽い場合

旅行中は、食事や環境の違いなどによって体調を崩してしまうことがあります。
韓国の市販薬は日本で許可されていないものもあり、日本人の体質にあわない場合があります。かぜ薬や解熱剤、胃腸薬などの常備薬は、ふだんから使い慣れているものを持参すると安心です。

診察が必要な場合

薬を服用しても症状が改善されないなど、医師による診察が必要な場合は、ホテルのフロントに相談しましょう。海外旅行保険に加入している場合は、病気になった場合の相談窓口で、日本語で対応してくれる病院などを紹介してもらいましょう。その際、支払い証明書など保険の請求用書類をもらい、保険の適用を受ければ、医療費もカバーされます。また、日本語が通じる応急医療情報センターを利用して、医療機関を紹介してもらうこともできます。

応急医療情報センター(24時間・年中無休):1339(局番なし)
※携帯電話からは02-1339
消防・救急:119

クレジットカードを紛失した

ただちにカード会社の緊急連絡先に連絡し、カードを無効にする手続きをしましょう。

航空券を紛失した

警察署で、航空券の盗難・紛失の届出をして、紛失証明書を発行してもらいます。
続いて、航空会社の現地支店で紛失証明書とパスポートを提示し、航空券の再発行、または代替航空券の発行手続きをします。ただし、航空会社や航空券の種類によって手続きの方法や手数料などが異なります。まずは航空会社に相談しましょう。なお、「eチケット」の場合は、紛失の心配はありません。

パスポートを紛失した

警察署で、パスポートの盗難・紛失の届出をして、紛失証明書を発行してもらいます。続いて、日本大使館もしくは総領事館で、新規発給手続きをします。発給までは約3日かかります。帰国日が間近で急を要する場合は、当日または翌日に発給される「帰国のための渡航書」の申請をします。

申請に必要なもの

[一般旅券の場合]

  1. 申請書:1通
  2. 写真(スピード写真可):1枚
    ※縦4.5×横3.5cm、無背景。顔の大きさは34±2㎜。 6ヵ月以内に撮影したもの。
  3. 戸籍謄(抄)本:1通(6ヶ月以内発行のもの)
    ※切替申請時、氏名・本籍などに変更がない場合は、原則として戸籍謄(抄)本の提出が省略できます。但し、母が韓国人で1998年6月13日以前に生まれた子については、日本人父と韓国人母の戸籍謄本及び子の有効な外国人登録証の提出が必要です。
  4. 旧もしくは現旅券
    ※旅券を紛失・盗難・焼失した場合は、上記書類に加え、紛失一般旅券等届出書、警察(消防)署発行の紛(焼)失証明書及び写真1枚が必要です。なお、この場合は戸籍謄本の提出は省略できません。

[帰国のための渡航書の場合]

  1. 申請書:1通
  2. 紛失一般旅券等届出書:1通(紛失・盗難・焼失等の場合)
  3. 紛失・盗難・焼失等の事実が記載された警察(消防)署発行の証明書:1通(紛失・盗難・焼失等の場合)
  4. 日本国籍を証明できる書類(日本の運転免許証など、顔写真入りのもの):1通(有効期限切れのパスポートを所持している場合は提出)
  5. 写真(スピード写真可):2枚(紛失・盗難・焼失以外の場合は1枚で可)

犯罪に巻き込まれた

韓国は比較的治安がいいといわれていますが、置引きやひったくり、スリなど、旅行者を狙った犯罪には注意が必要です。
万が一、犯罪に巻き込まれてしまった場合は、落ち着いて警察に通報しましょう。韓国の警察では日本語通訳サービス(毎日7:00~23:00)を行なっています。「Japanese Please」と話すか、日本語で話し続けると通訳につながり、通訳・警察官・通報者の三者同時通話ができます。

また、周囲に日本語を理解する人がいれば、その人に連絡してもらうのもよいでしょう。また、日本語通訳サービズ以外の時間帯でも簡単な日本語は通じることが多いので、何かあった場合はまず警察に連絡しましょう。

警察:112

飲食店でのトラブル

日本では屋台は安いイメージがありますが、韓国では一般の飲食店よりも割高な場合が多いので、ぼったくりと勘違いしてしまうこともあるようです。
価格が記載されたメニュー表を用意している店を利用するか、価格を確認してから注文すると安心です。また、繁華街から離れた雰囲気の悪い店の利用は避けましょう。

タクシーでのトラブル

タクシーに乗車したら、メーターが作動していることを確認しましょう。乗車した時点ですでにメーターが作動しているときは、メーターをリセットしてもらいます。もし、運転手が応じない場合は、タクシーを降りましょう。

タクシー乗車に不安がある場合は、黒の車体に黄色のランプの「模範タクシー」を利用した方が安心です。
万が一、法外な運賃を請求されたなどトラブルが発生した場合は、ナンバーを控えて、警察や韓国観光公社観光苦情センターに連絡しましょう。

警察:112
韓国観光公社観光苦情センター:02-735-0101