韓国料理レシピ/メニュー紹介

サムゲタン

サムゲタン

若鶏を1羽丸ごと煮込んだスタミナ料理

ハングル
삼계탕
カテゴリー
肉料理 / 鍋・スープ
辛さの目安

「参(=高麗人参)」と「鶏」を煮込んだ「湯(=スープ)」という意味の参鶏湯(サムゲタン)。若鶏のおなかに、もち米や高麗人参、なつめなどを詰めて、長時間煮込んだスープ料理です。

中に詰める具はお店によって異なりますが、なつめ、高麗人参、にんにく、栗、ぎんなんのほか、鹿角(血液の循環促進)やファンギ(キバナオウギ。強壮効果)といった漢方食材と、もち米が一般的。夏バテ防止に効果があるといわれるスタミナ料理です。

味付けはほとんどされていないので、まずスープの味見をしてから、塩・こしょうで好みの味に調えます。鶏肉はくずして別皿にうつし、塩・こしょうをつけて食べます。鶏肉の中の具は、スープと混ぜながら食べます。

バリエーション

さらに効果が高いスタミナ料理といわれる、烏骨鶏を使った「烏骨鶏湯(オゴルゲタン)」、鶏を半分にした「半鶏湯(パンゲタン)」などがあります。

歴史

辛くない韓国料理として有名な参鶏湯は、韓国では夏のスタミナメニューとして定番で、特に夏の間、3回の「庚の日」に食べる習慣があります。伏日(ポンナル)、または三伏(サムボク)とよばれるこれらの日は、1年のうちで最も暑い時期にあたり、この日だけは並ぶのが嫌いな韓国人も、夏の疲労回復にと、参鶏湯専門店に長い行列を作ります。ちょうど、日本で土用の丑の日にうなぎを食べる感覚に似ています。