明洞咸興麺屋（ミョンドンハムンミョノク）

韓国で冷麺といえば、辛さが癖になる「ピビンネンミョン（ビビン冷麺）」と、北朝鮮からやってきたあっさり味の「ムルレンミョン（水冷麺）」。「明洞咸興麺屋」は、この2つの冷麺を楽しめる老舗店。

冷麺の味の決め手はスープです。最近は化学調味料を使ってスープをつくるお店が多い中、このお店では添加物は一切使わず、肉を煮込んでだしをとり、塩だけで味付けるという伝統的な調理法を守り続けています。

また、ピビンネンミョンに使う秘伝のたれも見逃せません。作り方は企業秘密というこのたれには、自家製のコチュカル（唐辛子の粉）やごま油など、30種類以上の材料が使われており、辛さの中に、ほのかな甘さと深い味わいが感じられます。この秘伝のたれ、ピビンネンミョンはもちろん、ムルレンミョンに少し入れてもおいしくいただけます。

ピビンネンミョンは、やわらかなお肉の乗った「コギネンミョン」と、エイの身が乗った「フェネンミョン」の2種類があります。一番人気「フェネンミョン」のエイは、独特の刺激臭がするホンオフェとは違い、臭みがありません。

日本人にも人気のムルレンミョンは、スープを飲んだときに口の中に広がる肉のうまみが絶品。あっさり味なので、麺のしこしこ感をじっくり味わうことができます。酢、マスタード、コチュジャンを入れて、好みの味に調整していただきます。