ソウルは韓国の首都として、韓国の政治・経済、文化の中心となっている大都市です。韓国の約4800万の人口のうち、約5分の1の1000万人がソウルに集まっています。
高層ビルが立ち並ぶ中心街には今も歴史的な建物が残り、今と昔が美しい調和を見せている街並みは、何度訪れても飽きることはありません。市内には、韓国最大の観光地である明洞(ミョンドン)をはじめ、景福宮(キョンボックン)や徳寿宮(トクスグン)などの観光スポット、南大門市場(ナンデムンシジャン)や東大門市場(トンデムンシジャン)のような韓国ならではのショッピング街があり、日本はもちろん世界中から多くの観光客が訪れています。
東京からは飛行機で2時間程度。成田国際空港をはじめ、日本の各地から仁川(インチョン)国際空港への直行便があります。また、羽田空港からは金浦(キンポ)空港への直行便が飛んでいます。
大陸性気候の影響が強いため、寒暖の差が大きい傾向があります。緯度は日本の仙台と同じくらいですが、冬はシベリアからの寒波のため、厳しい寒さが続きます。
ソウルには地下鉄が1号線から9号線までの計9路線あり、手軽な交通機関として多くの人に利用されています。基本料金が1000ウォン(100円程度)と料金が安く、慣れれば乗り方も簡単なので、上手に活用しましょう。
なお、ソウルなどの首都圏では切符が廃止されていて、目的地までの運賃をその都度カードに入れる「1回用交通カード」と、日本で使われているSuicaやICOCA、PASMOのようなチャージ式プリペイドカードの「T-money」が使われています。旅行中、おもに地下鉄で移動するようなら「T-money」を利用するのが便利です。「T-money」は地下鉄駅窓口やコンビニなど、「T-money」ステッカーの貼ってあるところで、購入やチャージができます。
タクシーも多くの観光客に利用されている交通機関のひとつ。日本よりも料金が安いので、気軽に利用することができます。白やシルバーの車体に青のランプの「一般タクシー」と、黒の車体に黄色のランプの「模範タクシー」があり、模範タクシーは基本料金が一般タクシーの2倍以上となっていますが、サービスや安全面を考えると初心者にはおすすめです。ちなみに、基本料金は一般タクシーが最初の2kmまで2400ウォン、模範タクシーが最初の3kmまで4500ウォンとなっています。
ソウル市内には、色分けされた5種類の路線バスが走っています。バスはイエローの循環バスが800ウォン、赤い広域バスでも1800ウォンと料金が安く(T-moneyを利用した場合割引あり)、地下鉄の駅がない場所へアクセスするのに便利ですが、初心者にはあまりおすすめできません。利用する場合は、バスに表示されている番号を見て、路線をよく確かめて乗るようにしましょう。
また、市内の観光地を巡るなら、ソウルシティーツアーバスがおすすめ。1階建てバスと2階建てバスがあり、「都心コース」や「清渓川・古宮コース」、「夜景コース」などが用意されていて、それぞれの観光スポットを楽しむことができます。ソウルシティーツアーバスは、地下鉄5号線光化門(クァンファムン)駅6番出口前の東和免税店前の停留所からスタート。料金は「都心コース」で利用可能な1日券が1万ウォン、清渓川・古宮コース券が1万2000ウォンとなっています。
※掲載されている価格は2010年4月現在のものです。